8. 子供の言い訳は正しいという思い込み

子どもは嘘をつく
 子供が学校の先生の説明が分らなくて理解できないと言うと塾を探し、塾の先生の説明が分らないというと家庭教師の先生を探すということをしていませんか。
 子供は自分が理解できなかったり、テストで出来ないと親に怒られないための言い訳をでっち上げる傾向があります。子供は結構ウソをつきます。自分ができないのは、 学校や塾の先生の説明が下手だからだと親には言い、塾では学校の先生がひどい、何を言っているのか分らないと言います。そして学校や塾では、親がうるさい、と文句 を言います。悪いのは、みんな自分以外の人間だというわけです。
 子供がウソを言う心理は分ります。テストで出来なければ親に叱られます。叱られて嬉しい子供はいません。それがたまのことならいいのですが、いつも叱られている と嫌になり、叱られない言い訳を子供なりに考えるわけです。それがウソの乱発です。
 子供があの先生はひどい先生だと言ったとき、頭から子供の言葉を信じないことが大切です。確かに子供の言うことが正しいこともあります。しかし、子供が自己保身 のためにウソをついている場合もあります。その点をよく見極めないと学校の先生から塾の先生へ、そして家庭教師の先生へと先生をコロコロ変えても結局、成績は少し も上がらなかったということになります。
 大事なことは子供が勉強したくない言い訳として「あの先生は悪い」と言っているのか、本当に悪い先生なのか、できるだけ客観的に見定めることです。親の情として 難しいところですが、これは肝心なことです。そうしないと子供に振り回されてお金をドブに捨てるようなことになりかねません。
 大切なことは子供の言い訳をできる限り客観的に見極めようという姿勢を保つことです。親の情として難しいことかもしれませんが、是非、そうして欲しいと思います。