4. 定期試験が出来ないと不安

英数を中心とした勉強に!
 お子さんが定期試験で、一教科でも赤点を取ると不安になるということはありませんか。公立中学の場合は、高校受験というものがあり、内申書がかなりの比重を占め るので、公立中学へ子どもを通わせておられる親御さんが社会の点が悪いとか、保健体育の点が悪いとか言って心配されるのは、もっともことなのですが、中高一貫の学 校へ子どもを通わせておられる親御さんは、社会や理科が悪かったりしても、それほど心配される必要はありません。なぜなら、社会や理科という教科は英語、数学に比 べたとき圧倒的に量が少ないのです。本人が本格的にやり出せば、高2や高3でも間に合う教科だからです。
 一方、中高一貫校に通っている生徒が気をつけなければいけないのは、英語と数学という教科です。この2教科が平均点以下である場合、大いに気をつける必要があり ます。とくに英語という教科は、理系へ進むにしても文系に進むにしても必須教科となります。英語で落ちこぼれると大変なことになります。
 私の塾でも英語で落ちこぼれた生徒を何人も見ているのですが、学年が進むほど立ち直らせるのが困難になります。中1の範囲がまったく分らなかった場合、集中的に やれば、1ヶ月くらい、中2の範囲までがまったく分らなくなっている場合、3ヶ月くらい、中3・高1の範囲までまったく分らないような状態できた場合、半年くらい、 それも本人が相当やる気になってくれている場合にやっと立ち直らせることができます。
 高2くらいになってから、何とかして欲しいと頼まれてもなかなか立ち直らせるのは難しいです。なぜなら他の生徒と比べた場合、それまでに「覚えた量」に何年分も の差があるからです。よほど、本人にその気がないと、まったく分らなくなった英語を分るようにさせるのは至難の業だということを理解しておいて欲しいと思います。