3. できない単元があると不安

理解できなくても覚える努力を!
 子供が定期試験で、ある分野や単元の出来が悪いと気になるということはありませんか。そして、その単元ができたらもっと成績がよくなるのにと考え、その単元をち ゃんと先生に聞いてきなさいということはありませんか。
 確かにある単元、例えば、英語で言えば、関係代名詞や仮定法などがよく理解できていないということがあります。しかし、その理解できていない単元にこだわるあま り、本来すべきことができなくなってしまう場合があります。大事なことは、入試の日まで勉強し続けるということです。一カ所で長時間立ち止まらないということです。 中学3年、高1,高2、高3と何回も理解できなかった単元に触れていくはずです。
ですから、その時に分らなくても、あまりこだわらずに、とにかく英文の中に出てくる単語、イディオム、相関語句などを覚え続けることです。理解のことにばかり頭が いくと、一番大切な「覚える」という勉強がおろそかになってしまいます。そして覚え続ければ、結果的に志望大学に合格するようになります。安心して下さい。安心で きないのは覚える努力をしないことです。覚える努力をしないで、理解できないと子供が言った場合、勉強したくないための言い訳、自己保身の本能が働いているな、と 考えて見ることも大切です。
 数学は理解せずに先に進むということはほぼ不可能ですが、英語の場合、理解しようとする姿勢を保っている限り、初めて触れたときには、理解できなくても、とりあ えず、語句やイディオムを覚え続けているうちに、やがて理解できる日もくるのです。
その日まで地道にコツコツ読み、覚え続ける努力こそが大切なのです。